人の話をちゃんと聞いているつもりなのに、なぜか相手が不機嫌になってしまったなんてことありませんか?
今回は安達裕哉さんが書かれた『頭のいい人が話す前に考えていること』より頭のいい人が相手の話を聞く時に気をつけていることをご紹介します
これを読めばあなたも相手の話を上手に聞けるようになり、人間関係を良好にするヒントを得られるはずです
頭のいい人ってどんな人?
一般的に頭のいい人というと、難関大学や難関資格に合格しているというようないわゆるIQ(学校的知性)が高い人を想像しがちですが、本書では頭のいい人とはIQ(学校的知性)とSQ(社会的知性)を上手く組み合わせている人だと書かれています
SQ(社会的知性)とは、他者との関係において高い知性を発揮する能力のことで、具体的に言うと他者の思考を読み、信頼を得て、他者を動かす能力と本書には書かれています
例えばコミュニケーション能力や、いわゆる地頭というのはこのSQ(社会的知性)に該当します
頭のいい人が話を聞く時に気をつけていること
肯定も否定もしない
自分が誰かに相談をした時、「わかる、わかる」なんて軽々しく言われたら「絶対わかってないでしょ!私はこんなに悩んでいるのに!」と思いますし、逆に否定されれば「この人にこれ以上相談するのはやめておこう」となりますよね
私が以前勤めていた会社に話を聞くのが上手で、後輩から慕われている上司がいました
その人は何か相談された時、それがどのような内容であっても必ず「まあ、そうだな」と肯定とも否定とも言えないような返事を返していました
相談している側は、別に自分を肯定して欲しいわけでもない、でも否定されたくない
とりあえす話を聞いて欲しいだけなのです
相手の話を聞いて、「それは間違っているんじゃないか・・・」と思ったとしても、とりあえず相手の話を最後まで聞くということが大切で、そうすることで相手は安心して話ができるようになります
まずは相手に安心して話してもらう環境を整えることが大事ということですね
相手を評価しない
相手の話を聞くと瞬間的に自分ならどうするかと考えて、勝手に相手を評価してしまいがちです
そして、そういった表情の変化を意外と相手は見ているものです
内容の良し悪しを決めるのは聞き手ではなく、話し手にお任せします
たとえ、自分とは違う意見であっても「考え方は人それぞれだな」と割り切って話を聞きましょう
むしろ相手がなぜそう思ったのか、なぜそうしたのかなど相手を深く研究しながら話を聞いてみると、相手の悩みの本質が見えてくるかもしれません
意見を安易に言わない
先ほども言いましたが、相手はただ単に話を聞いて欲しいだけかもしれませんし、誰かに話すことによって自分の中で考えを整理しているのかもしれません
折角自分の中で考えを整理しているのに、相手からあれこれと意見を押し付けられたらどうでしょう?
本書には「どう思う?」と聞かれてもすぐに自分の意見を言わないことが大切と書かれています
相手は何が言いたいのか、そして何を言って欲しいのか、何を言ってあげれば相手の悩みを解決する手助けができるのかを考えながら一旦相手の話を全て聞くようにしましょう
自分の意見は相手の話を全て聞いた後であり、悩みを解決するのは相手自身です
話が途切れたらむしろ沈黙する
話が途切れたら気まずくなって何か話さなければと思うあまり、余計なことを言ってしまったなんてことありませんか?
本書では話が途切れたらむしろ沈黙すると書かれています
相手は悩み、思考を整理しています
沈黙はじっくり考える時間になるのです
自分が何かを話すのではなく、相手が話始めるまでじっくり待ってみましょう
自分の好奇心を総動員して相手の話に興味を持つ
せっかく自分が話をしているのに、相手から「へー」とか「ふーん」なんて返事が返ってきたら、「自分の話に興味がないんだな」と思い、話をする気も失せてしまいます
逆に相手が自分の話に興味を持ってくれていると感じたら、楽しくなってどんどん話をしたくなりますよね
本書には相手の話がつまらないのは、自分の好奇心が足りないからだと書かれています
みんな何かしらの面白い話を持っているのにそれを上手く聞き出せていないだけなのです
たとえ自分にとって興味のない話を相手がしていても、自分の好奇心を総動員してまずは相手の話に興味を持ちましょう
さらに相手の話を理解して、相手から学ぼうという意識で聞くと相手から信頼されて、話を引き出しやすくなります
まとめ
頭がいい人が話を聞く時に気をつけていることをご紹介しました
今回ご紹介したテクニックは、誰でも今すぐ使えるものばかりだったと思います
大事なのは相手が何を言いたいのかを整理して、何を言って欲しいのかを理解することです
そのためには相手のことを思い、相手に寄り添う気持ちが必要だと感じました
この他にも、頭がいい人が話す時に気をつけていることや、相手の話を掘り下げる質問術など、なるほどと思うことがたくさん書かれているので、気になった方はぜひ本書を読んでみてください